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    136 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/09/26 14:57
     私は雑誌関係のライターをやっているものです。 
     なんとか食えてるという程度で、売れっ子というわけでもありません。 
     オカルト関係の仕事をやっていると、自分自身が奇妙な体験をすることもあります。 
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     東京のある大学病院に取材へ行った時のことです。 
     この仕事自体はオカルトとは関係なく、健康雑誌の仕事でした。 
     協力者の医師とは、小会議室で13:30からインタビューし14:30に終了。 
     医師と軽く雑談し、15:00に小会議室を出ました。 
     この大学病院は、山の斜面というか坂の途中に建っていて、旧館と新館に分かれています。 
     少々、判りにくくて、坂の途中にあるので、階数が入れ違っているような感じです。 
     でも、まあ、来る時はすんなりと来られたのだから、帰る時もそんなに困りはしないだろう、と‥‥ 

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    その後、老朽化などの理由でどうしても取り壊すことになった際、初めて中に何があるかを住民達は知りました。

    そこにあったのは私達が見たもの、あの鏡台と髪でした。
    八千代の家は二階がなかったので、玄関を開けた目の前に並んで置かれていたそうです。
    八千代の両親がどうやったのかはわかりませんが、やはり形を成したままの髪でした。

    これが呪いであると悟った住民達は出来るかぎり慎重に運び出し、新しく建てた空き家の中へと移しました。

    この時、誤って引き出しの中身を見てしまったそうですが、何も起こらなかったそうです。
    これに関しては、供養をしていた人達だったからでは?という事になっています。

    空き家は町から少し離れた場所に建てられ、玄関がないのは出入りする家ではないから、窓・ガラス戸は日当たりや風通しなど供養の気持ちからだという事でした。

    こうして誰も入ってはいけない家として町全体で伝えられていき、大人達だけが知る秘密となったのです。


    ここまでが、あの鏡台と髪の話です。
    鏡台と髪は八千代と貴子という母娘のものであり、言葉は隠し名として付けられた名前でした。

    ここから最後の話になります。
    空き家が建てられて以降、中に入ろうとする者は一人もいませんでした。
    前述の通り、空き家へ移る際に引き出しの中を見てしまったため、中に何があるかが一部の人達に伝わっていたからです。

    私達の時と同様、事実を知らない者に対して過剰に厳しくする事で、何も起こらないようにしていました。
    ところが、私達の親の間で一度だけ事が起こってしまったそうです。

    前回の投稿で私と一緒に空き家へ行ったAの家族について、少しふれたのを覚えていらっしゃるでしょうか。

    Aの祖母と母がもともと町の出身であり、結婚して他県に住んでいたという話です。
    これは事実ではありませんでした。

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    実は、この悪習はそれほど長く続きませんでした。
    徐々にこの悪習に疑問を抱くようになっていったのです。

    それがだんだんと大きくなり、次第に母娘として本来あるべき姿を模索するようになっていきます。
    家系としてその姿勢が定着していくに伴い、悪習はだんだん廃れていき、やがては禁じられるようになりました。

    ただし、忘れてはならない事であるとして、隠し名と鏡台の習慣は残す事になりました。
    隠し名は母親の証として、鏡台は祝いの贈り物として受け継いでいくようにしたのです。
    少しずつ周囲の住民達とも触れ合うようになり、夫婦となって家庭を築く者も増えていきました。

    そうしてしばらく月日が経ったある年、一人の女性が結婚し妻となりました。
    八千代という女性です。

    悪習が廃れた後の生まれである母の元で、ごく普通に育ってきた女性でした。
    周囲の人達からも可愛がられ平凡な人生を歩んできていましたが、良き相手を見つけ、長年の交際の末の結婚となったのです。
     
    彼女は自分の家系については母から多少聞かされていたので知っていましたが、特に関心を持った事はありませんでした。
    妻となって数年後には娘を出産、貴子と名付けます。

    母から教わった通り隠し名も付け、鏡台も自分と同じものを揃えました。
    そうして幸せな日々が続くと思われていましたが、娘の貴子が10歳を迎える日に異変が起こりました。
    その日、八千代は両親の元へ出かけており、家には貴子と夫だけでした。


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