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117: コピペ 02/12/14 06:00 ID:4mQU3nA4
小学校6年の頃の話である。私は父親の仕事の関係で、一時期鎌倉市から宇都宮市に転校していた。
転校後しばらくすると「検便」のお知らせがあった。
「検便」ってのは、「ポキール(だっけ?)」とかいうシールとか、銀の容器とか、ビニール瓶と
かを使うあれだよね。しかし、検査する人も嫌だろうね。

を押した。だが、ホームルームが終わっても容器などが配られる気配もない。
「おかしいなー、忘れてるのかなー」と思い、私は隣の席の友人に「容器は配られてないよね」と
話しかけてみた。すると、彼は怪訝そうな顔で「(栃木弁で)マッチ箱は自分で用意するに決まっ
てるでしょっ」と言うのだ!・・・決まってんのぉ? ねぇ。
疑問が怒りに変わった私は、「おいおいマッチ箱だってよ、ふざけんな!」と思ったが、友人はど
うも本気でそう言ってるらしかった。私の憧れの○原さんも、当然の顔をしてうなづいている。
「嘘だろー!!」、私は小6にして群集の中の孤独を味わっていた。
家に帰って、私は母親に検便とマッチ箱の話をしたが、当然のごとく信用してくれない。あげくの
はてに、「いつまでふざけるんや」と怒られる始末だ。しかし、私がなおも必死で訴えるため、
ようやく母親も半信半疑ながら、マッチ箱を探し始めた。
既に夜中である。ところが間が悪いときはしょうがないもので、いくら探してもマッチ箱は見つか
らない。



118: コピペ 02/12/14 06:00 ID:4mQU3nA4
このままでは「検便忘れ」ということでさらし者になってしまう。転校生の立場は微妙なのだ。
必死で捜索を続けていると、「あったわよ」という母の声。ほっとした。
しかし、母親が持ってきたマッチ箱は、なんと商店街でもらってきたお得用のでかいマッチ箱だっ
たのだ!
私は小6にして、人生の岐路に立たされていた。「検便忘れ」という汚名をかぶり、別の日に一人
だけウ●の入ったマッチ箱をもっていって笑い者になるか、それともお得用マッチ箱で、笑い者
になるかだ。
だが私は楽天的な子供だった。「まあマッチ箱なんていろんな大きさがあるし、適当な大きさのも
のが見つからないのは自分だけじゃないだろー」と考えて、そのまま提出することにしたのだ。
翌日、担任の机の上にマッチ箱が載せられていく。なんだかお楽しみ会のプレゼント交換みたいな
光景であるが、中身は大違いだ。しかも集まりゆくマッチ箱は、どれも皆小さかった!
そんな中で…
私のお得用マッチ箱はやはり異様だった。
まるで箱いっぱいにウ●が詰まっているように見える。私は恥ずかしかった。畜生、
俺は大ウ●垂れだと思われるのだ。悔しい。皆が大笑いしている。
その笑いのさなか一人の女生徒が席をたった。憧れの○原さんである。彼女は、私が
笑い者になるのが耐えられなかったのだ。
「うやー、なんだよ。俺って好かれてんじゃん」と、ちょっぴり嬉しい私である。
しかーし! 隣の友人は私にささやいた。「(栃木弁で)おまえ、○原んちのマッチ
箱を検便に使ったんか」
なんということだ。そういえばマッチ箱には、「○原△業」(○原さんの家業の名前)と書いてあった。 
私は憧れの女生徒の家のマッチ箱にウ●を入れてきてしまったのだった。
その後、彼女とは卒業まで二度と口をきくことはなかった。


引用元:https://www.2ch.sc/