PP_naisendenwa_TP_V


225: secret name 2018-03-26 14:05:58 ID:
俺は、2年くらい前から、隣町に住んでる女性に言い寄られてた。
彼女は高校からの友達でさ、性格は良いんだけど顔が好みじゃないから、

やんわりと付き合えないと断り続けてたんだ。
その頃仕事も上手くいかず、悪いことは重なるもので母ちゃんが事故で死んだんだ。
同情だけは絶対にされたくないから、母ちゃんが死んだことを誰にも言わず一人で落ち込んでた。


母ちゃんが死んだその日の夜、その女から電話が来た。

「お母さん亡くなったらしいね…。」
「…。」
「今まで言わなかったけど、私もお母さん死んだんだ…昨日だよ。家の階段から落ちたんだ。」
「…え?」
「…一緒だね。」

この時の俺は弱っていた。この一言で救われた様な気がした。


彼女なら俺の気持ちを分かってくれると思った。ただただ甘えたかったんだ。

抑えてた感情が一気に溢れ出し、大の大人がわんわん泣いちまった。

そんな俺の醜態にも、彼女は一緒になってわんわん泣いてくれて、いつしか彼女のことが好きになってた。


これが俺と嫁のなれ初め。


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