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43: 風吹けば名無し 2018/05/01(火) 02:51:34.48 ID:Ph08cbL6d
僕の家の玄関にはセンサー式の明かりが付いていて、僕が家に帰ってくるとパッと明かりがつく。 
実に良い。正直者だ。 
それにひきかえうちの前の自動販売機はなんだ、いつでも僕が前を通ると明かりがついている。 

「私は働き者です。いつもここに立ってあなたがジュースを買うのをお待ちしておりますよ」というおべんちゃらを使う。 

僕が見てない時はサボってるくせに。サボってるどころか、僕が外に行かない日には手足を出してロボットに変形し僕を監視しているくせに。 
そして近所中に僕の悪口をふれまわる。あいつはありがとうございました以外もしゃべれるんだ。 

1度だけあわれでございますなと言ったのをきいたことがある。僕の悪口を言ってるんだ。 
四六時中僕を監視して、僕が来そうになったらサッと戻る。そして何食わぬ顔だ。 

証拠はたくさんある。まず、なぜ僕の好きなジュースがすぐになくなるのか。それは嫌がらせだ。暴暴茶の味に慣れた頃、わざとラインナップから消すとは。ひどいにも程がある。
 
寒い日に「あたたかい」を押したのにもかかわらず「あんまりあたたかくない」が出ることもある。むごい時にはポッカコーヒーの顔が僕をバカにしている時まである。 

釣銭口に100円玉が入っていたことがあったが、あれは「おい貧乏人。100円くれてやるから取れよ」ということか。 

頭に来て1000円札をねじ込んだら「お前みたいな貧乏人が1000円持ってくるなんて、ニセ札に決まってる」と受けつけない。何度泣いたことか。 

いつか尻尾をつかんでやろうと思い、フェイントをかけてふり向いたり、真夜中に家を飛び出したりしているがタッチの差でとぼけられる。 

そして何食わぬ顔だ。きっとあのことを根に持ってんだろう。子供の頃じゃないか。


引用元:https://5ch.net/