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71 :創る名無しに見る名無し:2016/07/12(火) 01:24:11.78 ID:vQ9t3WWR

真っ白な面をかぶった道化師がいた。 
その道化師には恋人がいた。 

道化師はいつもその面をかぶっていた。表情はいつも読めない。 
道化師は恋人に、何故いつも面を被っているのかと問い詰められた。 
その時道化師は恋人に何も答えなかった。 
そして恋人は相変わらす面をかぶりつづける道化師に愛想を尽かした。


ある日、道化師は面の鼻の部分を赤く塗り、自らの怒りを表現した。 
次に右の頬に橙色の星を描き、自らの楽しみを表現した。 

そして、左の頬に青い涙の雫を描き、恋人と別れた悲しみを表現した。 
雫を描き終えると、道化師は別れた恋人のもとへと向かった。 

恋人と会うと、道化師はナイフを取り出し、彼女の心臓を一突きした。 

徐々に冷たくなってゆく恋人から流れ出る血潮を人差し指ですくい、 
道化師は最期に唇を赤く塗り、恋人と永遠に一緒になれる喜びを表現した。 

そして完成した面を自画自賛し、自らの喉を突き刺した。 


引用元:https://5ch.net/