短編

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    375: XXX ◆TqnDIIRxZU :2009/03/01(日) 09:20:41 ID:dVS4yZLt

    場所は王宮議事堂。 
    ここ数週間、国王、大臣、補佐官らは長い長い議論を交わしていたが、一向に答えは出そうに無かった。 
    議題はこの世界恐慌を凌ぐ金策の方法である。 

    この国は、王家の所有する国有地を民衆に農地や牧場として貸し与え、
    野菜や穀物を輸出して経済を成してきた平和な国だった。 
    ところが、先進国が“食の安全”とやらに気を使いはじめ、輸出が伸び悩みだす。 
    収穫期を迎えれば、まだなんとかなると思われていたが、
    収穫期前に取引先の大国が金融危機に陥り、連鎖式に大不況が広まった。 


    「時期が悪い。早く金策を考えて乗り切らないと、国内に及ぼす影響が計り知れない。」 
    「そうは言っても、我が国の野菜も果物も乳製品も生産を急には上げられない。金策と言ってもそうは無いぞ。」 
    「ここは一つ、国王の資産に援助頂いては…」 
    「不敬な上に馬鹿な奴め、この状況だと海外の資産家に二束三文で買い取られるのがわからんのか!」 

    会議は紛糾しつつも全く前に進まなかった。 

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    321: 創る名無しに見る名無し:2009/02/20(金) 02:04:34 ID:XLZw2Iu2
    エフ氏は飽きっぽい人だった。 
    どのくらい飽きっぽいのかと言うと、
    例えば新しい服を買ったと思ったら一回袖を通しただけで捨ててしまう。 

    もちろん日記は幼い頃から三日坊主だし、
    彼の棚や押入れには読みかけの本ややりかけのパズルが沢山詰まっていた。 
    万事そんな具合だったから、エフ氏は定職に就かずにふらふらしていた。 
    というよりも仕事にすぐ飽きてしまうのだ。
    もしかすると、彼にとっては服を捨てるのも仕事を辞めるのもほとんど同じ事だったのかもしれない。 


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    280: XXX ◆TqnDIIRxZU :2009/02/15(日) 10:58:09 ID:yVAvEIqr

    半紙が机の上に広げられる。漆塗りの気品ある筆が漆黒の軌道を広げていく。 
    半紙には丁寧に“思想”と結ばれた。 

    「よく聞け。お前の普段の生活にはこれが無いんだ。
    『思い、なお想う。』だらだらと生活してるから、家事でもミスをする。
    お前と結婚して10年、もう直っても良いんじゃないか。」 
    半紙を手に取り、男は机を挟んで向かい合う妻に話し始めた。 

    男は三十代後半だろうか、その身だしなみから几帳面な性格が見て取れる。 
    「些細な事が大事なんだ。お前がそんな風だとカズキにも良くない。いいか…」 
    突然、気だるそうに話を聞いていた妻が、机を叩いて立ち上がった。 

    「なによ!あなたはあの子の教育に口出しするほどの事はなぁんもして無いじゃない!」 
    彼女は身を大きく乗り出し、相手の持つ“思想”の文字を奪い取り二つに引き裂いた。 
    「思想?なに言ってるの?私がもう持ちあわせて無いのはこれよ!」 

    彼女は手元のチラシの裏にマジックで“愛想”と書きなぐった。 
    「あんたの愚痴にはいい加減愛想が尽きたわ。今後10年、自分の皿は独りで洗いなさいよ!」 
    「なんだその言いぐさは!」 
    夫も負けじと“愛想”の二文字を引き裂いた。 

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    264: XXX ◆TqnDIIRxZU :2009/02/13(金) 22:42:32 ID:hoi9TXSN

    俺は三つ目の勤め先を、わずか3ヶ月で退職することとなった。 
    俺が大きなミスしたわけでは無い。人事担当は昨今の不況の影響が、
    とか言っていたがそんなことに本当の理由は無いのは俺も察している。 

    先々月、出社途中の俺の目の前で車が炎上する交通事故が起こった。
    先月は、昼休みに目の前でお局が不倫の果てのダイブを果たした。 
    前の勤め先からも不穏な噂が聞こえてきて、人事も動かざるを得なくなったのだろう。 

    俺は不幸を呼ぶのである。 

    【毎月、人の死を目撃する不幸を呼ぶ男が選んだ仕事・・・】の続きを読む

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    183: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/04/21(土) 10:05:11.336 ID:w4zylqIT0
    自分で貼るわ 

    大学で日本の風俗を研究している私は、休みを利用して、東北の海沿いの道路を歩いていた。 
    道路から階段が伸びていて、下には岩 
    場がある。 

    ふと下りてみたそこには1人の少女がいた。 

    少女は岩場を、何かを探すように歩いていた。 

    「何か探しているのですか」 
    私は声を掛けた。 

    「貝を」 

    少女は言った。 

    「幸せの丸い貝を探しています」 

    貝とはまた奇妙だ。 


    【東方のある地方の風習が完全に狂っている・・・】の続きを読む

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