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984: おさかなくわえた名無しさん 05/03/06 10:42:26 ID:GP8J/Dxg
小学生の頃、あんぽんたんで夢見がちだった私は 
小雨の降る中、少女漫画に出てくるような出会いを求めて 
自転車で近所をふらふらしていました。 
頭の中では 
「かっこいい年上の男の人と出会い、公園でお話する」 
という、まさに当時、少女漫画の王道ともいうべき世界が広がっていました。 
すると、前方から傘も差さずに自転車を引いている 
大学生風の男の人が・・・。

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私は、その人の気を引くために、周りを行ったり来たりして 
自分の存在をアピールしていました。 
そのうち 
「この近くに自転車を修理する店はあるかな?」と声を掛けられたので 
舞い上がった私は、漫画の世界での展開を考えながら 
「は、はい。よかったら案内します・・・」と答えました。



985: 984 05/03/06 10:57:40 ID:GP8J/Dxg
しばらく、自転車を引きながら話をして歩いていたのですが 
夢見がちだった割りに、冷めた所もあった私は、会話の内容や 
相手の態度に「???なんか変かも??」と思い始め 
名前や住所など、プライバシーに関する事は一切話しませんでした。 

アホ小学生ながらも『女の勘』は働くようで、そのうちに 
男「この近くに神社があるんだけど、一緒に行こうか?」 
私「あぁ・・はい・・・(こんな山道を登ったところに神社なんて無いよ)」 
男「心配しなくても、調べてあるから大丈夫だよ」 
私「ええ・・・(あんた、この近くに来たのは初めてだって、言ってたじゃん)」 
男「自転車は、ここに置いて手を繋いで行けば大丈夫だから」 
と言い、私の手を引き寄せようとしました。 
その瞬間、何かに引き戻されたように私は現実へ舞い戻り 
男の下半身をおもいっきりキックして逃げ出しました。 
うずくまる男を背に、自転車をこぎ続け、自宅に帰ったのですが 
危うく、いたずらされるところでした。 

その後、窓から様子を見ていたら、どうやら私を探していたようで 
自転車を引きながら近所をウロウロしていました。 
あの時、ついて行かずにキックした自分を褒めてやりたいです。



988: おさかなくわえた名無しさん 05/03/06 12:28:07 ID:CMz0zBB+
>>985 
あぶねー・・・ 
すんでのとこだったなおい。 
そのときは高学年か~?



993: 985 05/03/06 14:34:39 ID:GP8J/Dxg
>>988 
たしか3年生か4年生ぐらいの時だったと思います。 
ホント、少女漫画の世界に憧れていて、思い出すだけで 
大馬鹿ヤロウの自分でした。 
思えば、その男の表情や語り口調などが 
『こいつなら、俺でもいたずらできるかも』なんて調子に 
変わってきたので、アホな私にも察知できたのだと思います。 
その頃は、『いたずらをされる』という意味がリアルに理解できず 
数年立ってから、心底恐怖が湧いてきました。


引用元:https://www.2ch.sc/